太刀 銘 友成作

基本情報

  • 台帳ID: 201
  • 管理対象ID: 376
  • 種別: 工芸品
  • : 日本
  • 時代: 平安
  • 指定年月日: 1952年11月22日
  • 都道府県: 広島県
  • 所在地: 広島県
  • 所有者名: 厳島神社

出典: 国指定文化財等データベースより一部抜粋

概要

平安時代後期の備前国(現在の岡山県)が生んだ名工、友成(ともなり)による太刀です。広島県・厳島神社に伝来するこの刀は、古備前派を代表する最高傑作の一つとして知られています。平安時代特有の優美なフォルムと、力強い作風を併せ持った国宝の名刀であり、現在も厳島神社の社宝として大切に受け継がれています。

歴史的背景

友成は、備前国において正恒(まさつね)と並び称される古備前派の双璧です。活動時期は平安時代後期を中心とするとされ、日本刀の様式が確立される初期段階において極めて重要な役割を果たしました。この太刀が伝来する厳島神社は、平安時代末期に平清盛ら平氏一門の篤い崇敬を受けた場所であり、本品も平家一門の隆盛期に、一族の安泰や武運長久を願う有力者によって奉納されたものと考えられています。

特徴と魅力

その美しさと歴史的価値には、以下のような特徴があります。

  • 優美な腰反り: 平安時代の太刀に見られる、手元の位置で大きく反る「腰反り(こしぞり)」が顕著で、先に行くほど細くなる優美な「踏ん張り」のある姿が魅力です。
  • 精緻な地鉄: 「小板目(こいため)」と呼ばれる非常に細かな木目状の模様が精緻に現れ、地沸(じにえ)がつくなど、古備前派らしい深みのある地鉄を見せています。
  • 古雅な刃文: 刃文は、直刃調(すぐはちょう)に小乱れ(こみだれ)や小丁子(こちょうじ)が交じり、足(あし)や葉(よう)といった繊細な働きが見られる、古備前派特有の格調高い仕上がりです。
  • 銘の希少性: 茎(なかご)の部分に「友成作」という三文字の銘がはっきりと刻まれています。友成の作品には「友成」二字銘も多い中、作者が特定されている平安時代の完品として極めて貴重な資料です。
  • 保存状態: 製作から800年以上が経過しているにもかかわらず、大きな欠点もなく、当時の姿を今日に伝える保存状態の良さも高く評価されています。

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太刀 銘 友成作

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